堺市PTA協議会 がーつり学んだよ 研究大会レポート

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がーつり学んだよ 研究大会レポート

(2013.08.31) 

 8月23、24日に開催された、第61回日本PTA全国研究大会に参加してきました。
昭和28年の第一回開催地も三重県だったそうで、「みえに集えばきっと見える…三重からの『わ』~はじまりの地で語り育もう子どもたちの未来~」をスローガンに県内各地で分科会が開かれていました。 



私たちが参加した特別第一分科会は、2日目に全体会も行われる伊勢市内の「三重県営サンアリーナ」で開催されました。



この分科会の研究課題である「~生活習慣~早寝・早起き・朝ごはん」が、私がこの会場を選んだ要因であるテーマです。PTAに関わるようになって最も頻繁に耳にする課題で、堺市の朝食の摂取率は大阪府ワースト1とのこと。全国平均を10ポイント以上も下回る現状を少しでも改善するヒントがあるのでしょうか?



初めに檀上に立ったのは、伊勢市立厚生中学校3年生の酒徳波和さんで、夏休みの自由研究を発表してくれました。彼女の研究は、三重県の中学生の学力向上のために、自分自身の体と五感を使って調査をしたもので、「能力を最大限に引き出す10の秘策」という結論を導き出していました。
①90分サイクル睡眠
②朝日を浴びること
③好きな音楽を聴くこと
④好きな香りをかぐこと
⑤ラジオ体操で体を動かすこと
⑥朝食に2種類のブドウ糖を摂ること
⑦不明(ごめんなさい)
⑧利き手ではない方の手を使うこと
⑨テスト前は赤い色を避けること
⑩言うまでもないが勉強すること
(※多少内容に間違いがあるかも知れません。)
本当に素晴らしい発表で、凛としたその姿に、同年代の我が子が家で夏休みの宿題に悶絶している姿を思うと、妙に切なくなりました(-_-;)。ガンバレ息子!

その後の研究討議では、小学校養護教諭の櫻井先生のお話で、就寝時刻の遅い子どもが朝ごはんを食べない悪循環にあることを改善するため、マイナス指導よりもプラス思考での保健指導を行うことで、生活リズム改善の傾向にあることを発表されていました。
「早く寝れば『3つのなる』」
①かしこくなる
②おおきくなる
③つよくなる
また、全国友の会総リーダーの田畑さんは、子どもの生活習慣を指摘する前に、親の一日のタイムスケジュールを見直すことを提案されていました。大人も出来ていないことが多いはず、本当にその通りです。ビール片手に深夜番組見てます!
親子で共に学び、体を使って「知る」体験を通し、より良い生活習慣へ改善していくことができるとのこと。
またコーディネーターの吉田教授とのディスカッションで、研究課題に対する家庭からの取り組みについて質問された際に、ネイティブアメリカンの著書を引用され、「1人の子どもを育てるには、100人の力が必要である」と言われたのが印象的でした。各地域の持つ力(特色)、人と人が関わる事で子どもが成長し、地域の活性化につながっていくとのことでした。

昼食には伊勢の食材をふんだんに使ったお弁当が配られました。(さんまちらし、昆布の煮びたし、あおさの卵焼き、伊勢ひじき、へんば餅など)

午後は楽しみにしていた川島教授の基調講演です。東北大学加齢医学研究所教授という肩書ですが、一般的にはDSの脳トレを監修したことで有名なのではないでしょうか?
川島教授の教え通りにレポートするなら、

「朝ごはん、おかずを食べないとバカになるらしいよ!」

ということです(爆)。炎上しないで下さいね。この言葉で心を掴むように言われましたので。2時間があっという間に思えるほど興味深く、面白い講演でした。

まずは早寝・早起きの大切さから。
現代における生活環境は、大人が作り上げてしまった夜ふかし型生活で、子どもが起きていやすい環境にあります。日常的な短時間睡眠や、休日の質の悪い長時間睡眠により慢性的睡眠不足に陥った子どもは、エネルギーの産生障害により疲れやすく、脳機能が低下し、やがて学習障害や不登校になっていくこともあるとか。
詳しい内容は書ききれませんが、睡眠のリズム(REM睡眠&NONREM睡眠)と心身に与える影響を考えると、

「遅くまで子どもを寝かさないのは虐待と同じだ!」

ということらしいです。会場内ザワザワしましたね。みんな心当たりがあるようです。
また、携帯・スマホの使い方(リテラシー)についても、部屋に持ち込まない等、使用ルールは断固として守らせなければならないと言われ、いつの間にか子どもに丸め込まれていた自分にハッとしました。川島教授のように携帯クラッシュする勇気はないですが、今一度子どもと話し合う必要があるなと思いました。

次に朝食と脳の発達についてです。
朝食の摂取頻度と、学習・体力の関係は比例しており、大人に成長した後もその傾向は続くということです。
川島教授の研究データによると、進学、就職のレベルだけでなく、精神力にも影響が。脳機能の発達のためには、パンよりもごはん、ごはんだけ(おにぎり)よりもおかずと一緒に朝食をとることで脳が活性化するという実験結果が出ており、これが「朝ごはん、おかずを食べないとバカになるらしいよ!」に繋がってくるわけです。
子どもたちのより良い未来のために私たちにできることは、1品でも多く朝食におかずを並べるということ。朝食のおかずの数と子どもの認知機能検査結果は正相関する(おかずが多いほど良い脳を持っている)と言われたら、やるしかないですよね?焼き海苔、つくだ煮、お漬物、前の晩の・・・、イケそうです(笑)。

「元気な脳が君たちの未来をひらく」(くもん出版)
※この本の売上は東日本大震災で親を亡くした子どもたちの教育資金に寄付されています。

翌 日の全体会は、ヴァイオリニスト川井郁子さんの記念講演でした。子どもの頃の彼女の人格を認めてくれた先生のお話や、海外での難民親善活動、心に響くヴァイオリンの演奏は素晴らしいものでした。

全国から8000名の保護者が集まって、子どもの未来のためにできることを考える―このようなことは、そうそうあるものではありません。貴重な経験をさせていただいた事に感謝するとともに、「知る」だけでなく「実行」しなければ意味がないと強く感じた2日間でした。
文:青木恵美(堺市PTA協議会評議員)
写真:森幸枝(東百舌鳥小学校PTA)

 

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